
コラム「点睛」 印刷新報・2025年11月20日付
某コンビニでよく買う炭火焼地鶏の真空パックにはレンジで温める前に通気穴を3、4センチ開けよ、とある。ところが、切れ目を真横に引くと密着したままだ。いつも斜め下に向けて変則的に開けている。改善される気配はない▼先日は、糊で固まりすぎて底がつぶせない紙製酒パックがあり、爪を痛めた。きれいに使い切れないチューブ入りの生姜、粘着が強く剥がれない酒瓶のラベル、購入時にラベルが底部に貼ってある漬物のパック(読もうとすると汁がこぼれそうで怖い)。なんだか生活の程度が知れるが、広い意味でパッケージには常に小さなストレスがつきまとう▼だからといって、わざわざ業者に連絡することはない。そうした生活者の不満を集めたらどれほどになるか。当然ながらメーカーは、まず社員から自社商品への声を集めていると信じたいが▼10月に開かれたJAPAN PACKでは、製造自動化、環境対応、機能性商品などで最先端の提案があふれていた。その一方で、最も基本となる商品設計や素材選択に改善の余地が多多あると感じる。泥臭い生活感を伴った開発を望む。(銀河) |
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