コラム「点睛」 印刷新報・2024年1月16日付
今月、還暦を迎える。60歳までの日々と、それからの一日一日が急にどう変わるというわけでもないが、やはり、「やっとここまで辿り着いたか」という感慨はある。企業の寿命30年説もあるなか、倍の60年ともなれば、会社にとっても大きな節目だ▼18年前、当社の川田営業部長が酒席の帰途に急死、丸山編集部長が交通事故と、半年もしない間に相次いで亡くなった。ともに59歳。そこを越えて60まで到達できるかという意識は強く、近頃は横断歩道のない道を横切ることも避けてきた。まだあと10 日ほどある。油断はできない▼人生百年と言われる時代になったが、実際は80歳に達するのも容易ではない。次の節目をどこに置くか。与えられた命を充分に活かしながら、新しい景色を望みたいものだ▼巳年の今年の新年会では、蛇のように脱皮し、新しい業態に変わっていこうという趣旨のあいさつが多い。だが、脱皮という意味では蝉も同じ。何年も土の中で過ごし、やっと脱皮できたら短い命というのでは哀しい。2025年も、絶え間ない「変態」と「持続可能性」がキーワードとなる。 (銀河) |
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