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コラム「点睛」 印刷新報・2025年11月6日付

 酷暑に涼を求めて、この夏に国立科学博物館で開催された「氷河期展」を観た人も多かったか。氷河期は周期的に繰り返され、次に始まるのは1〜2万年後とされる。深刻な地球温暖化を思うと信じがたいが、過去に何度も現在と同じかそれ以上に暑い時期があった証拠もある▼暑くても寒くても大騒ぎ。それが人間の常だが、生きている限り非常時は当たり前にある。直視するのが怖いので騒ぐという防御反応でもあるだろう▼一橋ビジネススクール特任教授の楠木建氏は、創刊から50年分もの『日経ビジネス』を読み返した。そして、「新時代到来」「今こそ変革の時」「激動期に挑む」といった類の特集が延々と今まで続く事象を冷めた眼で見つめ、経営者は絶対にそんな掛け声を発してはいけないと警告する▼「常に激動なのが“平常期”であり、大層に騒ぐ経営者ほど、『では、どうする?』と訊くと『判断が難しい』と答える」。氏が問うのは、環境や他人に責任を負わせず、「いつでも来い」と自らを恃むリーダーとしての気構えだ。それは(一見)優れたビジネスモデルに先んじるものだと断言する。 (銀河)





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