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コラム「点睛」 印刷新報・2025年12月11日付

 またAIの話。文字起こし作業はどんどんAIに移行している。企業の会議議事録などは、人を介さずにかなりの部分が自動化できる。近頃は音声入力でのメールも届くようになった▼書籍や教材などもAIで完結してしまう。講演やセミナーを自動文字起こし、AIで校閲、図解もAIで製作となれば、人は最終チェックを行うだけ。実際に、先日会った70代の経営者は、自分で語った音声を使い、この方法で自伝を出版していた。われわれのような編集商売には複雑な話だが、体にハンディをもつ人を含めて、誰もが簡単に本を作れ、きちんと形で残したいとなれば、出版需要は増える可能性がある▼出版事業を立ち上げる印刷会社も出てくるだろう。残るは品質の問題。表現の正確さや事実チェックはもちろん、個人的な出版や創作性の高いものになるほど、思い≠いかに伝えるかが大事になる▼本職の作家はどうか。手書き原稿からワープロ入力に変わった時、作品に影響する見方もあったが、それは(ほぼ)なかった。はたして、AI口述筆記の方法を採るプロが現れてくるのか。興味深いテーマだ。 (銀河)





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